リアル空間の扉の先にはバーチャル空間が NTTドコモらがMR技術で実現

NTTドコモ(以下、ドコモ)、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(以下、NAIST)は6日、複合現実(MR: Mixed Reality)において、リアル空間の扉を用いてリアル空間とバーチャル空間を自然につなぐ技術を開発したと発表した。

なんの変哲もない扉を開いたら別の世界へと繋がっていた、というのは空想の話と分かっていても、誰しも一度は憧れたことがあるのではないだろうか。

ドコモとNAISTが開発したMR技術では、ヘッドセット型のコンピュータを利用している。利用者の視野と実際の扉が開いていく角度に合わせて、扉の先のバーチャル空間が3次元で映し出されるため、利用者の扉を開いて中へ進むという動作を通して、バーチャル空間へ移動する体験ができる。手の動きだけで扉の開閉状態を把握するようにしたことで、利用者は普段と同じような扉の開閉をするだけでリアル空間とバーチャル空間の切り替えができるという。この技術は、EXPO 2025大阪・関西万博会場に出展される予定だ。

画像提供:ドコモ