IT総合賞 大阪ガスと参天製薬に決定
企業情報化協会(IT協会、東京都港区)は17日、2015年度のIT賞受賞企業を発表した。IT総合賞は大阪ガスと参天製薬が受賞し、他18社が各種の賞を受賞した。
IT賞は、「ITを活用した経営革新」に顕著な努力を払い、優れた成果をあげた企業・団体に毎年授与される。1983年に始まり、今年で33年目となる。
大阪ガスは、データ分析・活用の専門部署である情報通信部ビジネスアナリシスセンター(BAC)の取り組みが評価された。ガス機器の修理時間を短縮したり、緊急車両を効果的に配置したりするなど、現場の業務フローのデータから見出された傾向や規則性を元に、解決策を導いている。参天製薬は、グローバルでの迅速かつ適切な意思決定を可能にし、海外子会社を含めた経営管理を高度化するシステムの基盤を構築したことが評価された。
他18社の受賞内容は以下の通り。
ITマネジメント賞 5社:
ソニー銀行
インフラアーキテクチャ戦略によるITコスト構造改革
小島プレス工業
インダストリー4.0(第四次産業革命)等に対応した、中小企業用「ビジネス・プラットフォーム(企業間情報連携基盤)」の構築
楽天
新社屋『楽天クリムゾンハウス』における社内IT環境の構築
ラコステジャパン
店舗販売スタッフの生産性(SPH)向上プロジェクトの推進
三井住友銀行
グローバル与信管理態勢改善プロジェクト(グローバル与信管理システムの構築)
ITビジネス賞 2社:
関電システムソリューションズ
電力小売の全面自由化に向けた電力CISの開発について
トヨタ自動車
IT管理ツール「豊作計画」を活用した、農業生産における工程管理のしくみ構築と現場改善の推進
IT特別賞(IT人材育成賞):
東京海上日動システムズ
ITグループ会社の新たなステージに向けた人材育成
IT特別賞(セキュリティ貢献賞):
NTTドコモ
ユーザによるユーザのための、クラウド利用支援ツール『ドコモ・クラウドパッケージ』
IT特別賞(業務改革推進賞):
三井住友海上火災保険
コンタクトセンターにおけるクラウドサービスを使った業務改革
IT特別賞(IT推進部門賞):
四国総合研究所
大規模災害等への対応、在宅勤務など新たなワークスタイルへの対応、業務の効率化、情報セキュリティの強化を実現するとともに、コスト削減も両立する、情報通信システムの再構築
IT特別賞(テクノロジー賞):
シーエーシー
激増するデータを効果的に処理するバッチソリューション AZAREA-Cluster
IT奨励賞 3社:
みずほ銀行/みずほ情報総研
電子契約の導入による契約締結業務の変革
インテージテクノスフィア
クラウドの最適活用による、グループウェア課題の解決
SCSK
弊社データセンター(netXDC)におけるオペレーション品質の改善
(写真はイメージ)