鹿児島県奄美市、フリーランス寺子屋で雇用創出を狙う
鹿児島県奄美市では、7月から「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を策定し、これまでにいくつかの施策を行ってきた。そのうち「フリーランス寺子屋」は、奄美市とランサーズ(東京都渋谷区)が行う人材育成セミナーで、8月から2016年3月までに全5回行われる。
離島特有の経済産業基盤の薄さから若年層の就業の場が少ない奄美市は、人口減少を抑制する雇用創出策としてIT産業振興を掲げてきた。
これまでの自治体の雇用創出策は企業を誘致して地元に仕事を創出し、雇用を生み出す方式が一般的だったが、奄美市の取り組みはこれとは異なる。就業場所の拘束を受けにくい個人事業主や個人企業法人に注目し、彼らの移住を促し、約1300km離れた東京の仕事をクラウドソーシングを通じて提供するというものだ。クラウドソーシングの利用により、首都圏同様の仕事を確保できるランサーズのエリアパートナープログラムに着目し、提携・実施し、成果が少しずつ芽吹き始めているという。
奄美市のプログラムが成功すれば、他の自治体にも機会が生まれることが期待されるため、その行く末に注目が集まっている。
(写真はイメージ)