世界の5歳以下の死因の30%超が食中毒 WHO
世界保健機関(WHO)は3日、全世界における5歳以下の子どもの死因の30%超(約12万5000人)が、ウイルスや細菌に感染する食中毒などの飲食起因の健康被害であると発表した。
同調査によると、食中毒関連の症状の50%以上が下痢によるもので、毎年5億5000万人が症状にかかり23万人が死亡。そのうち子どもは2億2000万人が症状にかかり9万6000人が死亡しており、子どもがかかる場合により深刻な状態となる。
アフリカや東南アジアではその割合はさらに高く深刻な状況となっている。発展途上国などの低所得者が多いこれらの国において、安全管理されていない水で調理された料理や、不衛生な状態での食品貯蔵や商品売買が大きな要因としている。
今回はウイルスや細菌、寄生虫、毒素、化学物質といった31の要素による飲食起因の健康被害を調査対象としており、毎年6億人がかかり42万人が死亡していると推計している。
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