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イスラエルグルメ「フムス」 ~イスラエルのおふくろの味~

日本ではあまり食べる機会のないイスラエル料理。文化を知るにはまず食事から、ということで、今回はイスラエルのグルメを紹介したい。

「フムス」は、イスラエルでは専門店があるほどのポピュラーな料理の一つで、トルコ、ギリシャ等、中東の広い地域で 食べられる伝統的な料理だ。イスラエルのおふくろの味ともいえる。作り方はシンプル。ゆでたヒヨコ豆をすり潰し、レモン汁、オリーブオイル、練りゴマなどを加え、ペースト状にすれば完成だ。ピタと呼ばれるパンに付けて一緒に食べるのが一般的だそうだ。焼きたてのピタを手でちぎり、フムスをたっぷりとつけて口に運ぶ。オリーブオイルと上に乗ったコリアンダーが豆の旨味を引き立て、食欲をそそる。

また、イスラエルではレンズ豆のスープもよく飲まれる。レンズ豆はたんぱく質や食物繊維、鉄分を多く含む健康食材。旧約聖書(創世記)の中で、お腹のすいたエサウがレンズ豆の煮物と引き換えに弟ヤコブに長子権を譲ってしまった話にも出てくるように、紀元前の古く昔から食べ継がれてきた。

歴史に思いを馳せながら、フムスやレンズ豆のスープを分かちあい、イスラエルの友人と楽しく食事を共にした。会ったばかりの時よりも相手に少し親しみが増した気がした。

冒頭の写真は、フムス。皿の淵に沿ってこんもりと盛られている。真ん中にはオリーブオイルと刻んだコリアンダー、そしてサルサパウダー。

イスラエルグルメ「フムス」 ~イスラエルのおふくろの味~
焼き立てのピタパンはふわふわで柔らかく、手で簡単にちぎれる。味に癖はなく、フムスをつけて食べると絶品。