聖夜に満月を楽しむ 38年ぶりの「ラッキームーン」

今年のクリスマスには夜空に満月が浮かび上がる。「クリスマスに出る満月」のことを韓国では「ラッキームーン」と呼ぶという。通常、ラッキームーンの周期は18.61年で約19年だが、うるう年をはさむと3回に1回となり、今年のように38年ぶりに巡ってくることになる。 今年は1977年以来、38年ぶりのラッキームーンだが、次に見られるのは19年後の2034年とのこと。

地球の唯一の衛星であり、暗い夜を照らす道しるべにもなってくれる月。昔から東洋では、満月の姿が穀物や果実が満ち溢れる豊作を連想させるため、月を「豊穣の源泉」と考えた。また、月の起源や月の変化、周期性に基づいて、月に関する神話などが世界中に存在しており、古代神話では太陽が男性神オシリス、ヘリオス、アポロンとして、月は女神イシス、アルテミス、テアナとして登場する。

今年は特別な月が多く巡ってきた年だった。4月4日には皆既月食、7月には3年に1度という1カ月の間に2回も満月がある「ブルームーン」(Blue Moon)、9月には満月の中で最も大きい「スーパームーン(Super Moon)」が夜空に浮かび上がった。

今年のクリスマス、38年ぶりに訪れるラッキームーンに来年の願いを込めて祈ってみてはいかがだろうか。ひょっとしたら、その名前のとおりに幸運をもたらしてくれるかもしれない。