ベトナムの世界遺産ホイアンに歩行者天国開通
古い町並みがユネスコ世界遺産に登録されているベトナムのホイアンで3日、歩行者天国が正式に開通した。町をより静かで安全かつ楽しめる観光地とすることを目指したもの。8日にベトナム紙「ハノイ・モイ(Hà Nội mới)」が報じた。
歩行者天国となる通りは、16世紀に日本人によって造られた橋として有名な「来遠橋」のある旧市街とは川を挟んだ対岸の位置にある。ナイトマーケットにも近く、多くの観光客で賑わう通りである。毎日、午前8時30分~11時と午後3時~9時30分(冬は9時まで)に車・バイクが通行止めとなる。彫刻作品を鑑賞したり、川を眺めたりすることができ、夜には地元の文化・芸術活動の体験や手工芸品などの買い物もできる。
歩行者天国自体は、観光地での車の騒音を減らすことと、観光客の安全を守ることを目的として、すでに2004年に実現していたが、ホイアンの特徴的な観光文化とするために今回の正式開通となった。
ホイアンはかつて交易の中心地として栄え、日本人町も造られていたことで有名な地域。1999年に世界遺産に登録された。近年は頻繁に起こる洪水や、それに伴う古い家屋の老朽化が問題となっている。