2015年度新入社員を一言で言うと「消せるボールペン」
「見かけはありきたりなボールペンだが、書き直しができる機能も付いている。ただ不用意に熱を入れる(熱血指導)と色(個性)が消えたり、酷使するとインクが切れて(離職して)しまう」と、日本生産性本部「職業のあり方研究会」は、2015年度の新入社員の特徴をこのようにまとめた。
同年大学卒の新入社員は、現役生であれば東日本大震災直後に入学している世代。高校の卒業式が震災当日だったり、大学の開校日が大幅に遅れたり、卒業直前にはフランスでテロ事件が起こり卒業旅行の行き先を変更したりと、さまざまな状況変化に対応してきた背景があるという。
2014年度は「自動ブレーキ型」、2013年度は「ロボット掃除機型」となっている。想像を超える能力を持っている反面、「壁にぶつかる前にストップする」や「段差に弱く動けなくなる・裏返しになってもがく」といった、直面する障害に対して乗り越えるハングリーさに欠けていることが指摘される。