ASEAN共同体が正式発足 政治・経済・社会で地域一体化を目指す
東南アジア諸国連合(ASEAN)は昨年12月31日、ASEAN共同体を正式に発足させた。ASEAN経済共同体(AEC)、ASEAN政治・安全保障共同体(APSC)、ASEAN社会・文化共同体(ASCC)の3本柱で構成される。地域の一体化を目指し、昨年11月22日に採択された2025年までの計画に基づいて動いていく。
ASEANは6億2200万人以上の人口を持ち、市場規模は2兆6000億ドル(約310兆円)に上る。アジアで3番目、世界で7番目に大きな市場となっている。
2025年までのAECの計画には、貿易の自由化を進め、経済を統合させること、競争力を高めること、セクター間の協力を強めること、中小企業の力をつけさせること、他地域との経済関係を強化させることなどを盛り込んでいる。
APSCは法に基づいた国家間関係を構築して安全保障の国家間協力を進めること、ASCCは人権保護、生活の質の向上、環境保護、災害対策に共同体全体で取り組むことなどを、それぞれ計画している。
*1ドル=約119.07円で換算
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