外国人労働者が過去最高91万人 留学生や高度人材の受け入れ進む
2015年度に届出があった外国人労働者数は、前年比12万269人増の90万7896人に上り、07年に届出を義務化して以来最高となった。厚生労働省が1月29日に発表した「外国人雇用の届出状況」で分かった。政府が取り組んでいる留学生・高度外国人材の受け入れ施策や、雇用情勢の改善が進んだことが要因だとしている。
国籍別では、中国が最も多い32万2545人で、全体の35.5%を占める。次いでベトナム11万13人(同12.1%)、フィリピン10万6533人(同11.7%)、ブラジル9万6672人(同10.6%)となった。対前年比では、ベトナムが79.9%(4万8845人)増、ネパールが60.8%(1万4774人)増と大幅な伸び率を記録した。
留学生の受け入れが進んでいることに伴い留学生の資格外活動が増加しているほか、専門的・技術的分野での在留資格を持つ外国人労働者が増えていることから、政府が進めている高度外国人材の受け入れ施策が進んでいるとしている。
なお、外国人労働者を雇用する事業所数も前年比1万5208カ所(11.1%)増の15万2261カ所となり、こちらも過去最高を記録した。
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