電車のブレーキで発電 東京メトロ、駅補助電源装置を8駅に導入
東京メトロは、電車がブレーキをかけたときに生じる回生電力を駅の施設などに供給することができる駅補助電源装置を東西線東陽町駅ほか6カ所に設置し2015年3月28日より稼働させた。妙典駅では14年6月から導入している。
回生電力は、電車のブレーキをかけるときに車輪の回転により発電機を回して生じる直流の電力。その電気を架線に流して近くの電車に供給する技術は1970年代から実用化されている。今回の駅補助電源装置はさらにその電力を交流210Vに変換して駅施設の電力に活用することができる。駅補助電源装置の稼働により、1駅あたり1日約600kWh(一般家庭の60軒分の消費電力に相当)、8駅での合計で年間約175万kWhの省エネ効果を見込んでいる。
東京メトロは、その他にも東西線地上駅へメガソーラー規模の太陽光発電システムを導入する「東西線ソーラー発電所」計画を展開し、エネルギー効率に優れた車両を開発導入するなどして、積極的に省エネルギー対策を行なっている。