排泄予知の装着型デバイス「DFree」 介護向けにシステム検証
3日、トリプル・ダブリュー・ジャパン(東京都港区)と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が共同で、排泄予知機能をもつ身体装着型デバイス「DFree」を用いた排泄ケア支援システムの検証結果を公開した。昨年12月14~20日、医療法人社団愛友会の介護老人保護施設ケアセンター習志野で行った同システムのトライアルでは、入所者のトイレ誘導の空振り削減、排泄の自動記録による介護職員の負荷を軽減する効果が得られたほか、不要なおむつ交換も削減できたという。
DFreeはトリプル・ダブリュー・ジャパンが開発した。超音波センサーで腸や膀胱の動きを検知・分析して排泄の時期を予知し、尿や便の溜まり具合や排泄時期の情報をスマートフォンにBluetooth接続で送ることができる。
トライアルでは、入所者1人のおむつの種類を排泄ケア支援システムに入力した上でDFreeを装着し、トイレの誘導やおむつ交換時期を同システムでタブレット端末上に表示して、排泄状況を記録した。その後、排尿の時期の検知からシステム面のデータ連携や画面・操作性を確認した。
今後両社は、同システムの市場投入に向け、トライアルの対象施設を増やし、データの蓄積と改善を継続し、排泄時期を学習する機械学習技術の導入や入所者の属性、食事、薬などの情報と連動することにより排泄時期の正確さを向上させ、利便性を高めるとしている。
ウェアラブルデバイス「DFree」
(画像提供:トリプル・ダブリュー・ジャパン、伊藤忠テクノソリューションズ)
(冒頭写真はイメージ)