ギネス登録の世界最長ロープウエー ベトナムで運行開始
ベトナムの観光不動産開発のサングループは2日、ベトナム最高峰であるファンシパン山とふもとの町サパを結ぶロープウエーの竣工式を行い、運行を開始した。同式にて、このロープウエーは「出発点と到着点の標高差が世界一(1410m)の3本ロープのロープウエー」および「世界最長(6292.5m)の3本ロープのロープウエー」という2つのギネス記録に認定された。ベトナム紙VnExpressなどが同日報じた。
各キャビンに30~35人の客を収容し、1時間に2000人の客を輸送できる。ファンシパン山頂まで従来は危険な道を2日かけて行かなければならなかったところを、15分で行けるようになった。投資総額は4兆4000億ドン(約240億円)。
同ロープウエーは強風や激しい気象にも耐えることができ、高齢者や子供を含めあらゆる人がファンシパン山の登山を楽しむことができる。
設計したのは、世界各地のロープウエー製作を手掛けるスイス・オーストリアの会社ドッペルマイヤー・ガラベンタ・ケーブルカー社。
サングループは他に、1本ロープで4つのギネス記録を持つ、ダナンのバーナー・ロープウエーも建設した。
また、昨年9月に、南西部のフークォック島とホントム島を結ぶ世界最長(7.9km)のロープウエーを着工しており、これが完成すれば、ファンシパン山のロープウエーは世界最長の座を譲ることとなる。
※1ドン=0.0055円で換算。
参考記事:
世界最長7.9kmのロープウエー着工 ベトナム・フークォック島
(写真はイメージ)