兵庫県に世界最大級の水上設置型メガソーラー発電所が完成

 京セラTCLソーラー(東京都千代田区)は、世界最大級の水上設置型のメガソーラー発電所を完成させ3月30日より売電を開始した。
 今回稼働を開始したメガソーラー発電所は兵庫県高岡西水上メガソーラー発電所と、高岡東水上メガソーラー発電所の2カ所で、一般家庭約920世帯分に相当する年間予想発電量330万kWの提供を見込む。売電は全て関西電力の予定。
 兵庫県は全国で最もため池が多く、その数は4万近い。その中で農業が盛んな中南部の加東市の2カ所からスタートした形だ。原子力発電所の存続可否や、土地の利活用が話題になる中、ため池を発電所とする新たな施策に期待が高まる。
 京セラによると、水上設置の冷却効果により地上置き型・屋根置き型に比べ高い発電量が得られ、ため池の蒸発量の軽減や藻類の異常発生を防げることなどが水上設置型の利点という。

画像提供:京セラ