三菱航空機MRJが米リース会社からの受注 合計427機へ
国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)は16日、米航空機リース会社エアロリースと「MRJ90」20機の受注で基本合意した。航空機リース会社からの受注は初で、2018年から順次納入する。
MRJはこれまでに407機を受注しており、今回で合計427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となる。リージョナルジェット機の市場は今後20年で5000機の需要が見込まれる市場で、航空会社の導入だけでなく、リース需要での伸びも期待されている。
エアロリース社は米国フロリダ州に拠点を置く航空機リース会社。現在は40機超のボーイング757型機を保有しているが、新造機の発注を行ったのは初。新たにMRJを活用し、リージョナルジェット機市場の開拓を図る。
三菱航空機の森本浩通社長は「エアロリース社との基本合意は、MRJの資産価値がマーケットで認められた証だ」と述べている。
MRJは70〜90席クラスの次世代民間旅客機で、昨年11月に試験機の初飛行をした。市場への納品は当初2017年の予定だったが、昨年末に約1年の後倒しを発表した。
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