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カンボジア、メコン川に日本支援の橋が開通 ベトナム、タイまで1本

 カンボジア、ネアックルン地区のメコン川に架けられた「つばさ橋」の開通式が6日に行われた。日本の政府開発援助(ODA)で建設され、ベトナム・ホーチミン市からタイ・バンコクまでが1本の道路でつながった。
 つばさ橋は橋長2200mで、援助額は約120億円。2羽の鳥が手を取り合い翼を広げているように見えることから、両国のさらなる関係の発展を祈って名付けられた。
 橋につながる国道1号線はカンボジアの幹線道路だが、これまでメコン川で分断され、繁忙期には7、8時間もフェリーを待たなければならないことがボトルネックだった。
 橋の完成により、近隣住民の病院、学校、職場へのアクセスが大きく改善する見込み。また、ASEAN経済共同体が今年末に発足するにあたり、ヒトやモノの往来が活発になると予想されており、その大動脈となる国道1号線の機能を改善させることはメコン地域に高い経済波及効果があると期待されている。
 着工は2010年12月。乾季と雨季の水位差、2011年の大洪水、2012年の不発弾爆発などの困難を乗り越えて完成し、今年1月14日に閉合式を開いた。

画像提供:国際協力機構(JICA)