山口県、理系大学院生・薬学部生対象に奨学金返還補助制度
山口県は、県内産業を支える高度な専門知識を持つ人材を確保するため、奨学金返還補助制度の今年度分の募集を19日から開始する。これは2015年に創設され、理系大学院生および薬学部生等が対象。
この制度は、日本学生支援機構の無利子奨学金の貸与を受けている理系大学院・薬学部の奨学生が、修了後に山口県内の製造業に一定期間従事した場合に奨学金の返還額の全部または一部を補助するというもの。今年度分は新たに始まる日本学生支援機構の無利子奨学金の優先枠である「地方創生枠」にも対応するとのこと。
就業後10年間が補助対象期間で、そのうち8年間の県内製造業勤務で奨学金の返済額の全額が補助される。ただし、就業後3年以内に自己都合で離職し、かつ離職後1年以内に県外へ転居した場合は、それまでに受けた補助金の返還が必要となる。
山口県は瀬戸内海沿岸地域に数多くの工場が立地し、複数のコンビナートが形成されている全国有数の工業圏で、医療関連産業も集積している。
(画像提供:山口県)