日本の人口、初めて減少1億2711万人 国勢調査
総務省統計局は26日、国勢調査による人口集計の2015年10月時点での速報値を発表した。日本の人口は1億2711万人で、前回調査の2010年からおよそ94万7000人減少し(0.7%減)、調査を始めた1920年以来、初めての減少となった。
第二次ベビーブームがあった1970~1975年以降、人口増加幅は減少を続けており、今回全体数も減少に転じる形となった。
国際連合の推計では、世界各国の人口で日本は10位で、この5年間で減少した唯一の国となった。
都道府県別に見ると、人口が最も多かったのは東京都(1351万4000人)で、全国の1割以上を占めた。次いで、神奈川県(912 万7000人)、大阪府(883万9000人)、愛知県(748 万4000人)、埼玉県(726 万1000人)が多かった。
2010年と比べると、8都県で人口が増加し、39道府県で減少した。増加数が最も多かったのは東京都(35万4000人増)、増加率が最も高かったのは沖縄県(3.0%増)だった。減少数が最も多かったのは北海道(12万3000人減)、減少率が最も高かったのは秋田県(5.8%減)だった。また、大阪府が増加から減少に転じた。
男女別では、男性は6182万9000人、女性は6528万1000人。女性が男性より345万2000人多く、人口性比(女性100人に対する男性の数)は94.7 となった。高齢化などの影響で、人口性比は減少傾向が続いている。
人口密度は341人/km2で、世界平均の6.0倍。人口1000万人以上の国では9位となった。
(写真はイメージ)