デザコンAM部門最優秀賞作品で特許 都立産技高専学生が発明
首都大学東京は2月29日、全国高等専門学校デザインコンペティション(通称:デザコン)2015夏大会で受賞した東京都立産業技術高等専門学校の学生の発明品で特許出願したと発表した。
出願した製品はスマートフォン対応のキッチンフック「パチッとシステム」。専用のホルダーを使ってスマートフォンを目線の高さに設置可能にする。デザインの特徴は、独自のばね構造を使った保持機構とこれを使用した保持システムだ。デザコンでは、3Dプリンタを用いたデザインを扱う「AM(Additive Manufacturing)デザイン部門」で最優秀賞(経済産業大臣賞)を受賞した。
デザコン2015のAMデザイン部門夏大会は2015年8月26日に開催され、全国の高専23校35チームが参加した。地域貢献できるアイデア豊かなものづくり人材育成、3Dプリンタのものづくり教育のツールとしての普及を目的としている。
デザコンは、全国の高等専門学校で競われるロボコン(ロボットコンテスト)、プロコン(プログラミングコンテスト)に続く第三の競技で、1970年代から始まって、2004年から高等専門学校連合会の主催となった。主に土木系・建築系の学生を中心にして全国の高専生が参加し、生活環境に関連した課題に取り組んだ作品を作成、競い合う。AMデザイン部門は、2013年から発足し、夏大会と秋大会がある。
(写真はイメージ)