入試や就活に活用される「漢検」 言語力よりも“学ぶ意欲”を評価
日本漢字能力検定協会の調査で、全国の高校や上場企業の8割以上が入試・新卒採用に「日本漢字能力検定(漢検)」を活用していることがわかった。学校では基礎学力・学習意欲との指標として、企業では言語力よりも「学ぶ意欲」を測る指標とする傾向があるという。
同協会が全国の高等学校・高等専門学校5440校を対象に行った「日本漢字能力検定の資格活用状況調査」(14日発表)では、回答した4224校のうち3486校(82.5%)が活用してという結果となった。特に推薦入試・AO入試で使われており、学校側は「基礎学力の証明になる」「学習意欲の指標になる」という理由で漢検を取り入れているようだ。漢検は難易度が最も易しい10級から1級まであり、漢検を入試に活用している学校の半数以上が「3級(中学卒業程度)」を条件としていた。
また同協会が2013年度に実施した、東証一部・二部上場企業、大証一部・二部上場企業を対象に行った調査では、回答した539社のうち453社(84.0%)が新卒採用の評価指標として漢検を活用したという結果が出ている。
企業が漢検を取り入れている目的としては、「言語力」を測ることよりも、「目標に向かって学ぶ意欲」を測る指標とする場合が多いようだ。
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