米株式週報 NYダウ利上げ見送りで大幅続伸
14~18日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価(30種)は前週終値1万7213.31ドルから388.99ドル高の1万7602.30ドルと、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ先延ばしを市場が好感し大幅に伸びた。
週明け14、15日の市場は大きな動きなく、16日のFRBの利上げに向けた検討の様子を見ていたが、16日当日にFRBが追加利上げを見送った上にイエレン議長が「(利上げは)アメリカ経済のリスクになる」と述べたことに市場は買いが先行、大きく値を上げた。また、議長が今後の利上げ見通しを「年内に2回」と予測を発表。前回予測の4回から半減し、利上げのペースが緩やかになると示唆したことでドルが売られ、株を買う動きに拍車がかかった。16日は74ドル超、17日は155ドル超、18日も120ドル超と3日連続で値上がりし、結果的には約2ヶ月半ぶりの高値を記録した。
また17日には原油価格も1バレル40ドル台を回復し、エネルギー関連株も値上がりし市場を牽引した。一時、20ドル台中盤まで値を下げていた原油価格も徐々に取り戻してきている。
米国経済は緩やかに拡大している中、FRBの動向が懸念事項であった先週だったが、利上げは先延ばしになり、株式市場は今週も値を上げる可能性が高い。
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