今後5年の食育推進計画 若者の食生活改善を
政府は18日、第3次食育推進基本計画(2016〜2020年度)を決定した。同計画の柱は若い世代の食生活改善で、朝食を欠食する若い世代の割合を減らすことや、伝統的な料理や作法などの継承が盛り込まれた。また、2020年東京オリンピックの機会を最大限活用し、日本食や日本の食文化の海外展開を戦略的に推進していくとのこと。
2005年6月に食育基本法が制定されて以来、食育推進基本計画はこれまで第1次(2006〜2010年度)および第2次 (2011〜2015年度)と、10年に渡り政策を進めてきた。
第3次食育推進基本計画では、重点課題として5つ挙げられている。
<1>若い世代を中心とした食育の推進
<2>多様な暮らしに対応した食育の推進
<3>健康寿命の延伸につながる食育の推進
<4>食の循環や環境を意識した食育の推進
<5>食文化の継承に向けた食育の推進
同計画の取り組みの具体例として、家族と一緒に食べる「共食」の推進(現状:週9.7回、目標:週11回以上)、朝食を欠食する若い世代の割合を減らす(現状:24.7%、目標:1%以下)、主食•主菜•副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている若い世代の割合を増やす(現状:43.2%、目標:55%以上)、地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法などを継承している若い世代の割合を増やす(現状:49.3%、目標:60%以上)などが挙げられている。
(写真はイメージ)