人工知能による雇用代替が現実に 「ロボ・アドバイザー」導入 英国RBS
人工知能(AI)ロボットが人間の雇用を代替するとの懸念が現実化している。14日、英フィナンシャル・タイムズが報じた。
英国のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が、費用節約の観点から、顧客アドバイザリー部門の人材を最大550人削減する代わりに、ロボットによるアドバイザリーサービスである「ロボ・アドバイザー」を導入することにした。
RBSは投資アドバイザリー部門で220人を削減し、当該サービスを大幅に減らす計画だ。当初10万ポンド(約1598万円)を投資した客に対して提供していた投資アドバイザリーサービスを受けるには、少なくとも25万ポンド(約3995万円)以上の投資が必要となる。また、保証アドバイザリー部門についても200人のリストラに乗り出す計画だ。
英国政府が株式の73%を所有したRBSは、昨年まで8年連続の純損失を記録した。これによって銀行の持ち株を売却しようとした政府の計画に相当な打撃を受けるとして、コスト削減のために「ロボ・アドバイザー」の導入が決定された。
※1ポンド=159.80円で換算。
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