脱皮が確認されたダイオウグソクムシが死ぬ 鳥羽水族館
鳥羽水族館で飼育中のダイオウグソクムシのうち、国内の飼育下でおそらく初めて脱皮が観察された個体が1日、死んでいることが確認された。
ダイオウグソクムシを含むダンゴムシの仲間である等脚類には、脱皮の際に先に体の後半部を脱ぎ、それが硬化した後に前半部を脱ぐという習性がある。今回脱皮したのは個体識別番号No.5。前半部の脱皮は2月12日で、後半部の脱皮が待たれていた。しかし3月末に動きが鈍くなり、1日朝に死んでいることが確認された。死因は不明とのこと。
No.5はオスで、最終的には体長約30cm、体重1265g。メキシコ湾の水深800mで採取され2012年7月に同館に入館した。飼育日数は1346日だった。
飼育担当者は「完全な脱皮を期待していたが、死んでしまって残念。国内初の脱皮だったので、謎の多い生態の一部を知ることができ感謝している。これからもダイオウグソクムシの研究に努めたい」と述べた。
参考記事
国内初? ダイオウグソクムシの脱皮確認 鳥羽水族館
(画像提供:鳥羽水族館)