岩手県、漁業の担い手不足対策 地域漁業の魅力アピール

岩手県は、地域漁業の担い手を確保・育成するために「岩手県漁業担い手育成ビジョン」を3月25日に策定した。なりわいとしての地域漁業の「魅力の向上」と「魅力の発信・共有」の二つの視点から、漁業の担い手不足という課題の解決に取り組む。

具体的な取り組みは、「魅力の向上」として、生産の機械化・省力化、販売方法の改善、共同生産方式の導入、若者や女性が活躍できる漁村ビジネスの創出など。また、「魅力の発信・共有」としては、対策協議会の設立、漁業新規参入者の受け入れ体制の整備、漁業体験・学習機会の提供などだ。

同県の漁業は2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けたが、その後漁船や養殖施設などの整備はほぼ完了し、水揚げは震災前の水準近くまで回復してきている。
しかし人口減少・過疎化が進行しており、1978年には2万人いた漁業就業者は、2013年には6289人となり、35年間で3割にまで減少している。

今回策定されたビジョンは、2006年に同県が策定した「漁業担い手育成ビジョン」を基に、震災による環境変化を踏まえて再整理したもの。

 
(写真はイメージ)

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