個人よりチーム、学習生産性が向上 慶大・一橋大・すららネット
クラウド型学習システム「すらら」を提供するすららネット(東京都千代田区)、慶應義塾大学の中室牧子准教授、一橋大学の萱場豊特任講師らが8日、「子どもの学習生産性に関する研究」を共同で発表した。子どもの学習生産性は、チームで学習した場合が個人で学習した場合より14〜20%上昇し、さらに英語と数学の学力テスト成績も高かった。
男女別でみると男子の方が顕著に学習生産性が向上した。また、男女混合より同性同士がより効果が出たという。チームの構成人数は多い方が良く、互いに教えあう「ピア効果」が強いほど生産性が高かったという。
研究対象はすららで学習している中学生。2015年夏に総学習時間や総学習量で競う大会「すららカップ」を開催し、チームと個人での学習を分けて調査を行った。
ピア効果が高かった対象者の事後アンケートでは「自分のせいで友達に迷惑をかけるのは嫌だった」などの回答が多く、中学生が社会的なプレッシャーを感じた結果、学習していたことも分かった。
(写真はイメージ)