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エチオピアの干ばつが深刻化 1000万人以上が食料支援を要請

エチオピアの干ばつが深刻化している。ユニセフ(国連児童基金)が7日に公表したエチオピアの干ばつと支援状況によると、1000万人以上が食糧支援を必要としており、ユニセフは最大規模となる54万箱以上の栄養治療食を調達した。また、国際社会に対して9750万ドルの支援資金を要請している。

エチオピアはこれまでもたびたび干ばつや洪水に見舞われてきたが、今回エルニーニョ現象の影響で起こった干ばつはその規模と被害の甚大さが、これまでのものをはるかに上回っている。2011年にアフリカ東部で起きた食糧危機は「過去60年間で最悪」といわれ450万人が食料支援を必要としたが、今回は既に1020万人が食料支援を必要としている。ユニセフは今後更に増加することも視野に入れ、54万箱以上の栄養治療食を調達した。これは2015年の世界全体の同物資調達量の22%を占めており、一国への支援としては最大規模である。

また600万人に及ぶ子どもたちが飢餓や病気、水不足の危機に直面しており、給水車による水供給、給水設備の改修や拡張などの支援を続けている。このほか、干ばつが原因で210万人の子どもや若者が教育の機会を失っているとしており、教材や学習資材の提供、既存の校舎に隣接して仮設の学習スペースを設置するなどしている。

ユニセフ
http://www.unicef.or.jp/news/2016/0091.html

 
(写真はイメージ)

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