オムロンヘルスケア 手首で血圧を測定する新技術を発表

オムロン子会社のオムロンヘルスケアは18日、手首につけた機器で血圧を測定できる世界初の連続血圧測定技術を開発したと発表した。

従来のオシロメトリック法では、上腕部にカフを巻いて血管を圧迫することで血圧を測定するため、一時的に高負荷な状態となり連続した測定をすることが難しく急激な血圧変動などを捉えることができなかった。今回、手首に小型圧力センサーを取り付けて心臓の拍動1拍ごとの血圧を測ることで平時状態での血圧を連続して測定できる手法を採用した。

また、46個の圧力センサーと半導体や集積回路技術などのセンシング技術を組み合わせ、正確な血圧測定に必要な精度を満たした。これにより、脳卒中や心筋梗塞などの脳・心血管疾患の発症リスクを高める夜間や早朝の高血圧や急激な血圧変動などを把握することができ、疾患の発症を未然に防ぐことにつながる。

現在は同技術を用いたプロトタイプでの臨床研究を実施し、測定精度の向上とともに医薬品医療機器法取得をめざした商品開発が進められている。

オムロンヘルスケア 手首で血圧を測定する新技術を発表

オムロンヘルスケア 手首で血圧を測定する新技術を発表
3月から開始されている臨床研究は、同社と自治医科大学、九州大学との共同研究で日本医療研究開発機構のICT活用プロジェクトとして採択されている。[画像提供:オムロンヘルスケア]

 
(冒頭写真はイメージ)

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