2015年スマートフォン広告市場規模は3717億円 拡大傾向続く
サイバーエージェント子会社のCyberZ(東京都渋谷区)は20日、2015年のスマートフォン広告市場動向調査の結果と、2020年までの想定推移及び広告商品別の広告費を発表した。2015年のスマートフォン広告市場規模は3717億円で、前年比123.6%と成長傾向となった。
スマートフォン広告とは、ユーザーがスマートフォン端末上で視聴するWebサイトやアプリに対して配信される、画面サイズに最適化して表示される広告のこと。
同調査ではスマートフォン広告を、ユーザーの検索キーワードに連動して検索結果ページに表示される「検索連動型広告」、バナー型の広告枠内に動画や図などがビジュアル表示される「ディスプレイ広告」、またアプリ等のインストール時に課金される「成果報酬型広告」の3つに分類。2015年1~12月までの1年間の各タイプのスマートフォン広告出稿額を推計して市場規模予測を算出した。
市場規模3717億円の内訳は、検索連動型広告市場が1380億円(前年比115.0%)、ディスプレイ広告市場は2225億円(同135.0%)と共に増加した。一方、成果報酬型広告市場は112億円(同70.0%)と顕著な減少が見られた。
成長率が最も大きかったディスプレイ広告は、構成比が全体の約6割を占めた。ソーシャルメディア向け広告や動画広告の需要拡大を背景に、前年に引き続き高水準の成長率となり、市場を大きくけん引した形となった。特に動画広告は同272%と需要が著しく拡大。スマートフォンユーザーの動画視聴の定着化に伴い、動画を活用したプロモーションの機会が増えたことが要因としている。
また同調査では、2016年のスマートフォン広告市場規模予測は4542億円、同122.2 %と、前年に続き成長が予想されるとし、その後も緩やかに成長を続け2020年には2015年の約2倍、7500億円規模に到達するものとした。
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