紛争続くイエメン 国連WFPやユニセフが難民キャンプに支援物資
4月に入り急速に情勢が悪化しているイエメンに、国連WFPや国連児童基金(ユニセフ)から食料などの物資提供が行われている。
WFPは4月17日までの数日間で難民1万6000人が避難しているカラズ難民キャンプへ4~5月分の食料を配給、それ以前にも北部の1万3000人が避難しているマズラクキャンプに2カ月分の食料を提供している。また10日には最大8万人の治療に用いられる医療用品や水など合計16トンを積んだユニセフの緊急支援物資がサヌア空港に到着した。
CNNによると国連の要請で交渉が進んで一時的な停戦が実現し、長くは続かないとみられるこの合間を縫って援助物資が大量に送られているという。
現地の治安が刻一刻と変化する中で、WFPと連携団体はさらに今後数日間でアデンで避難生活を送る10万5000人に対して食料を配布する予定。
WFPが2014年に行った包括的食料事情調査では、イエメンの人口の41%に当たる1060万人が食料不足で、そのうち500万人は深刻な状態であると判明した。現在は紛争の激化を受け1200万人以上が食料不足に直面していると推定されている。
画像提供:WFP