「越日大学」学長に古田東大名誉教授が就任 ベトナム

ベトナム国家大学ハノイ校(別称:ハノイ国家大学)に属する「越日大学(Đại học Việt Nhật)」の学長に、古田元夫東大名誉教授が任命され、4月29日に任命式が開催された。同大学は2014年に設立され、今年9月から開講される新しい大学。ベトナム国家大学ハノイ校傘下の大学が外国人を学長にするのは初めて。現地ニュースサイト「ベトナムの教育(Giáo dục Việt Nam)」が同日報じた。

ベトナム国家大学ハノイ校総長を兼任するフン・スアン・ニャ教育訓練相は、式典にて古田氏に任命証書を授与した。古田氏は「越日大学学長への就任は栄誉なこと。同大学は発展を続ける両国の友好・団結の象徴だ」と述べた。

古田氏はベトナム現代史・政治史の専門で、元東大大学院総合文化研究科教授。同研究科長、同大学副学長、同大学付属図書館長などを歴任し、2015年に退任した。ハノイ貿易大学での日本語教師の経験もあり、現在は日本ベトナム友好協会会長を務めている。

古田氏が越日大学を発展させようと考えている方向性は主に3つ。(1)国際レベルの研究をすると同時にベトナム社会の需要に応える実践力ある人材を育成する大学にすること、(2)日本とベトナム双方が建設し、ハノイ国家大学に属しながら、ベトナムに今までなかった大学にすること、(3)学際性を重視し、広い視野を持った学生を育てること。

これに従い、同大学はまず今年9月に「地域研究」「公共政策」「経営管理」「環境技術」「ナノテクノロジー」「インフラ技術」の6つのコースからなる修士課程を開講する。

同大学のキャンパスはハノイ市西部タックタット郡のホアラクに建設中。

 
(冒頭写真:ベトナム国家大学ハノイ校ホームページより)

Facebook Like!