富士通、船舶ビッグデータの利活用へ プラットフォーム稼働開始
富士通は6日、海事事業では初となる船舶ビッグデータプラットフォームを、日本海事協会で稼働開始したと発表した。事業者横断での共通プラットフォームとしての提供を進めており、日本の船舶の効率化が期待される。
運航中の船舶から得られるエンジンなどの稼働データや気象情報データを収集し、機器類の故障予測や省エネ運航へのデータ活用、人工知能(AI)によるデータ解析技術への利活用を想定している。
近年、海上での高速インターネット(ブロードバンド)通信が発達。運航情報や船舶搭載機器に設置されたセンサーからのデータを収集することが可能となり、収集データの利活用への取り組みに注目が集まっている。一方でセキュリティ対策やデータ基盤の運用に対するコストや手間が懸念され、今まで海事事業でのデータ活用は限定的だった。
(冒頭写真はイメージ)