介護・生活支援ロボットの科研費、大学別獲得ランキング

アスタミューゼ(東京都中央区)は19日、「介護・生活支援ロボット」市場における大学・研究機関別の科研費獲得金額ランキングを発表した。科研費(科学研究費助成事業)とは、人文・社会科学から自然科学まですべての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる学術研究を発展させることを目的とする競争的研究資金のこと。1位は早稲田大学、2位は東京大学、3位は名古屋大学で、科研費総額の約2割を占めている。

1位 早稲田大学 2億2379万円 (19件)
2位 東京大学 2億1838万円 (32件)
3位 名古屋大学 1億8671万円 (10件)
4位 大阪大学 1億2505万円 (12件)
5位 筑波大学 1億844万円 (14件)
6位 九州大学 1億200万円 (10件)
7位 神戸大学 7956万円 (4件)
8位 慶應義塾大学 7254万円 (4件)
9位 電気通信大学 6955万円 (3件)
10位 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) 6838万円 (6件)
※2006~2015年の交付分。2016年5月時点でデータ取得

同社は、企業情報や特許情報などのビッグデータ分析により、今後成長が見込まれる「2025年の180有望成長市場」を独自に定義しており、その一つが「介護・生活支援ロボット」市場としている。人が行う介護・ 生活支援サービスを代行するため、重負荷への耐久性に加えて、人体へ直接触れることを考慮した細やかな動きが求められるという。主な技術要素としては、「歩行補助装置」「障害物回避先導ロボット」「表情認識装置」などがあり、技術・製品・サービスの例としては「ロボットスーツ HAL 福祉用」(CYBEDYNE)、「アザラシ型癒しロボット Paro」(産業技術総合研究所)、「脳波を読み取り目的地まで自動走行する車椅子」(金沢工業大学)などがある。

同社はこの市場の世界市場規模を、2015年で15億米ドル(約1650億円)、2025年では300億米ドル(約3兆3000億円)と推定している。

※1米ドル=約110円で換算。

 
(写真はイメージ)

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