G7財務大臣・中央銀行総裁会議閉幕、世界規模の財政出動には至らず
20日から21日にかけて仙台で行われていた、主要7カ国(G7)財務大臣・中央銀行総裁会議が閉幕した。日本は世界的な財政出動を求めていたが、合意には至らなかった。経済政策については各国の判断で実施していくことで合意し、金融・財政・構造改革にバランスよく取り組んでいくとした。
今年2月の中国不安の後、世界経済全体に先行き不安と危機感が蔓延していたが、今回世界規模での金融政策が合意に至らなかったことは、世界経済に対する危機感が弱まっていることを示している。財務大臣・中央銀行総裁会議の内容を土台として、26日から始まるG7伊勢志摩サミットでも世界経済に関する議論が行われる予定。
現在、注目が集まっているタックスヘイブン(租税回避地)に関しては、各国が協力して対策をとることで合意。テロへの資金流出についても、阻止していく方向でまとまった。
(画像出典:G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議公式ホームページより)