「バスタ新宿」開業1カ月 1日2万人利用、渋滞もゼロに
バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)は、道路事業(国道20号)で基盤整備を行い、民間バスターミナル会社が施設運営を行う官民連携による事業で、4月4日にオープンした。国土交通省が5月23日に発表したオープンから1カ月の利用状況によると、1日平均2万人、1200便が発着し、1カ月間の利用者数は約58万人だった。これは成田国際空港の国内線利用客に匹敵する人数だという。
この巨大バスターミナルは、新宿駅の利便性と安全性を大幅に向上させた。
これまで新宿駅西口周辺に分散していた19カ所の「高速バス乗降場」が南口にあるバスタ新宿に集約。これにより一番遠かったバス停からJR新宿駅までの乗換え時間が13分短縮され、約1分で乗り換えが可能になった。
さらに、タクシー乗降場の廃止により、国道20号の渋滞が緩和され、西新宿一丁目交差点(四谷方面)の渋滞長(140m)がバスタ新宿オープン後にはゼロになった。また、歩道の拡幅整備により、安全な歩行空間が確保され、急ブレーキの発生回数、人身事故件数の減少が確認されたという。
バスタ新宿内の待合室では、訪日外国人観光客向けの無料公衆無線LANサービス「Shinjuku-Bus-Terminal_Free_Wi-Fi」も利用が可能で、外国人旅行客に対してもさまざまな情報やサービスも提供している。
今後、お盆時期までには1625便が発着予定で、ピーク時には約4万人が利用する見込みだ。