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ゾウのはな子、国内最高年齢の69歳で死ぬ 井の頭自然文化園

井の頭自然文化園で飼育されていたアジアゾウのはな子が26日に死んだ。同日朝、室内で横になっていたために自力で起立する試みを続けていたが、午後3時4分に死が確認された。69歳と、国内のゾウとしては最高年齢だった。死因は継続的な横臥で、肺のうっ血を引き起こしたことによる呼吸不全。

はな子は1942年9月2日、タイと日本の友好のシンボルとして子どもたちの要望を受けて来日。当時は2歳半くらいで、上野動物園ではな子と命名された。1954年に三鷹市民と武蔵野市民の熱烈な要望があり、はな子は上野動物園から井の頭自然文化園に移された。1958年、深夜に象舎に忍び込んだ男性を、1960年には飼育係を死なせる事故を起こし、一時期は両前足を鎖で縛られて檻の中に閉じ込められて健康を害したこともあった。しかし後任の飼育係・山川清蔵氏が鎖を外し、親身に世話をしたことで元気を取り戻した。その後、山川氏の息子の宏治氏もはな子の飼育係になり、宏治氏が書いた「父が愛したゾウのはな子」はテレビドラマ化もされ話題になった。

はな子は2013年に66歳で国内最高年齢記録を更新した。

画像:2010年6月撮影

 
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