「スーパーマーズ」が夜空に 火星、きょう最接近

きょう31日は、火星が約2年2カ月ぶりに地球に最接近する「スーパーマーズ」の日だ。19時半過ぎ頃から南東の夜空に現れる赤い星が火星で、肉眼で確認することができる。

火星は公転軌道が少しつぶれた楕円形をしていることと、地球との接近周期が約2年22カ月と、ぴったり2年ではないことから、地球と接近する位置や距離は毎回変わる。今回の火星と地球の距離は約7528万kmで、この距離まで近づくのは、2005年11月20日以来。火星の見かけの大きさは、最も離れた時に比べて約5倍になるという。この最接近前後の数週間は、地球と火星の距離はあまり変わらないことから、望遠鏡で観察するには絶好の機会となる。

次の火星の最接近は2018年で、今回よりも更に近い5759万kmまで大接近する。

東京都内にある六本木ヒルズの展望台では、最接近する31日にスーパーマーズの観察会が行われる予定で、天文の専門家の解説も聞くことができる。この観察会は、都心で星空観察を楽しむイベント「六本木天文クラブ」の累計参加者数が10万人を突破したことを記念に開催される。

 
(画像提供:国立天文台)

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