【特集】「熊本地震」被災日記(4)支援活動で笑顔が戻る、復興への兆し
4月21日木曜日、最初の地震から一週間が経った。
このころになると、食糧品や生活用品などの物資だけでなく、さまざまな支援が始まっていた。
この日私が支援にやってきた小学校では、理学療法士やヨガの講師が訪れ、エコノミークラス症候群を防ぐために、体操や近くを歩き回って運動をするよう促した。
別の小学校では、ボランティア団体が子ども向けに絵本の読み聞かせをしたり、おもちゃや落書き帳を使って子どもたちと遊んでいた。
また、届いた支援物資の中からお菓子を集めて、子供たちが“お菓子屋さん”に扮して避難者に配給する場面もあった。
「ドーナツは一人2個まででーす!」
「この箱から好きなものを1つずつ選んでください!」
「飲み物もありますよー!」
特に子どもたちが楽しみながらやっており、お菓子をもらうために並んだ大人たちもみんな笑顔になっていた。
子どもたちの笑顔と笑い声は復興に向けて汗を流している大人たちに希望と力を与えた。
まだまだ不便な生活は続いており、以前のような生活に戻ることは果てしない道のように感じられたが、確実に復興への一歩を踏み出している希望を見出した。