米LIGO、重力波の検出2例目 ブラックホール合体で

米国のワシントン州とルイジアナ州の2カ所に設置され、世界で初めて重力波検出に成功したレーザー干渉計重力波検出器「LIGO(ライゴ)」が、昨年12月26日に2例目となる重力波を検出していたことが16日に発表された。地球から14億光年離れた位置で、太陽の14倍と8倍の質量の2つのブラックホールが合体した際に生じたもの。重力波が地球を通過して数分で確認された。

昨年9月14日の初検出時には、まずルイジアナ州で検出された後にワシントン州でも検出された。今回はほぼ同時に2つの検出器で検出された。また最初の検出が、太陽の36倍と29倍の質量の2つのブラックホールの合体だったのに比べると今回は規模が小さく、信号もより弱いものであった。そして今回、初期のブラックホールがスピンしていることも明らかになった。

今年の秋にはイタリアの同様な重力波検出器「Virgo(ヴァーゴ)」も動き出す。日本でも飛騨市に昨年完成した重力波検出器「かぐら」が試運転中だ。これらが協力することで、より多くのブラックホールの合体を観測することできる。そうすれば、重力波について、より深く知ることができるだろう。

 
(画像提供:LIGO)

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