国立科学博物館「海のハンター展」でホホジロザメに遭遇
国立科学博物館は、7月8日から10月2日まで企画展「海のハンター展 ―恵み豊かな地球の未来―」を開催する。サメ類やクジラ類など巨大なものから、体長数センチほどのカエルアンコウ類といった小さなものまで多様な捕食動物160点を展示。日本で初めて成魚のホホジロザメの全身液浸標本を展示する。
同展では捕食動物の「捕食」そのものにスポットを当て、
展示は4部で構成。「太古の海のプレデター(捕食者)」では、サメの先祖クラドセラケ化石、全長20mに及ぶ魚竜ショニサウルスの頭骨などを展示し、顎のある脊椎動物への進化、捕食動物の巨大化の歴史をたどる。「大海原のハンター」では、深海、極域、外洋、浅海の4つの生息域での食物連鎖の頂点に立つ捕食動物を展示。サメ類を集めたサメラボで、全長3.2mのオスのホホジロザメ成魚の全身液浸標本を展示する。「海のハンターたちのテクニック」では、多様な捕食動物の捕食テクニックと生態を紹介。待ち伏せ能力に長けた動物、鼻先や尾ヒレを剣のように使う動物、自分より大きな獲物の肉をかじりとる動物などを展示する。一方、被食者側が培った、食べられないための手段も紹介する。「ヒトも海のハンター」では、日本人が捕獲してきた絶滅危惧種のクロマグロやニホンウナギに関するトピックを紹介し、海洋生物と人間の共生について理解を深める場とする。
同館は「多彩な生物が生息する海の素晴らしさに触れ、生物の命をつなぐ営みについて理解を深めるきっかけとなれば幸い」としている。
【施設情報】
国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20
TEL:03-5777-8600
http://www.kahaku.go.jp/
開館時間:9:00-17:00(金曜20:00)
国立科学博物館「海のハンター展」特設サイト
http://umi.exhn.jp/
画像提供:国立科学博物館