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「親の能力は仕事に活用できる」-子育てと仕事の両立は可能か

子育てをしながら仕事のキャリアを積むことは果たして可能なのか――。多くの子供を持つ人が疑念を抱き、あるいは諦めているこのテーマについて、6月30日付の南ドイツ新聞オンライン版は4つの理由を挙げて、「今ほどドイツで、このふたつの両立に条件が整っている時はない」と報じた。

まず1つ目の理由として、子育てで培われた能力が生かされる職種が増えていること。子供を育てたことのある人ならば、禅の修行僧のような忍耐力をもってストレスと付き合う方法を知っており、人間をどのように導き、かつ人間が持つ欲求をどのように満たせばよいのかを熟知している。

2つ目の理由としては、緩やかではあるけれども被雇用者の子育てに対して、企業がより協力的になっており、父親の育児休暇取得や、母親のパートタイム勤務に対する理解度が上がっていること。

3つ目の理由としては、専門労働力不足を受け、資格や能力のある子持ちの人材に対して、企業が魅力的な条件を提示する必要に迫られていること。勤務時間のフレックスタイム制や、ホームオフィス、企業経営の保育園、ベビーシッター派遣会社との提携などがその一例だ。

そして4つ目の理由は、仕事環境全体のデジタル化によって、勤務時間や勤務場所に対する縛りが少なくなっていること。

公的健康保険組合テヒニカー・クランケンカッセの調べによると、子供のいる労働者の方が総合的に見て責任感が強く、子供のいない人より欠勤日数が少ないことが明らかになっている。同記事ではこれらの理由を挙げて子供を持つ親、または将来的に子供を持ちたい人たちに対し、「絶望する必要はない」とエールを送っている。

(写真はイメージ)

 
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