夏の旬の果物が出回る季節(ドイツ)
6月から7月にかけては夏至を挟んで1年で最も日が長い時期。ドイツでは、この季節だけの旬の果物が市場に最も多く出回る楽しみな季節だ。
ドイツの初夏はイチゴとともにやってくる。露地栽培のイチゴが最高に熟れて旬を迎えるのは6月。そしてイチゴから少し遅れて出回り始めるのがベリー類だ。ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなどなど。イチゴやベリー類、農家で直摘み販売をしているところが多く、この季節の人気の行楽のひとつだ。
そしてサクランボ。初夏の太陽を浴びて熟した果物は甘みが違う。ベリー類もサクランボも、そのまま生で食べる以外に、ジャムにしたりケーキに入れて焼いたりする楽しみもある。
最後に筆者が個人的に好きな初夏の果物が桃。ドイツ語でPlattpfirsich(平たい桃)ともBergpfirsich(山桃)とも呼ばれている、ぺちゃんとつぶれたような形の桃だ。手のひらサイズの小さな桃で、この形になんだか愛嬌があり、そして味わいが充実している。
1年を通じて、EU加盟国をはじめとする国々からさまざまな果物が入ってくるけれど、やはり地元産の旬の果物のおいしさにはかなわない。夏の旬の果物は、季節を感じる喜びをも味わわせてくれるから。