訪日外国人数、半年で1000万人超 最高値更新続く
日本政府観光局(JNTO)は20日、6月と上半期の訪日外客数の推計値を発表した。6月分は198万6000人(前年同月比23.9%増)で、6月として最高となった。上半期(1~6月)は1171万4000人(前年同期比28.2%増)で、初めて半年で1000万人を超えた。
主要20カ国・地域のうち、上半期の訪日外客数が最も多かった出国元は中国(307万6600人、前年同期比41.2%増)で、次いで韓国(238万3000人、同31.0%増)、台湾(215万5800人、同20.3%増)だった。前年比伸び率が最も高かったのも中国で、次いでマレーシア(同37.3%増、18万3500人)、インドネシア(同32.0%増、12万7600人)となった。19カ国・地域で、上半期の過去最高を記録した。6月分では、台湾、香港、米国が単月として過去最高を記録し、15カ国・地域で6月として過去最高となった。
増加要因について、JNTOは「夏休みシーズンの開始と継続的な訪日旅行プロモーションの展開、クルーズ船の大幅な寄港増加などが、引き続き増加要因となった」と分析している。韓国では、昨年6月の中東呼吸器症候群(MERS)により鈍化した需要の反動増などが功を奏した。7月は一般に最も訪日外客数が多い月。特にマレーシアやインドネシアではラマダン(イスラム暦の断食月)明けの旅行シーズンとなり、プラス要因となると考えられる。
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