ダイムラーの自動運転バス、アムステルダムでテスト走行開始
ドイツ大手自動車メーカー・ダイムラーは18日、オランダ・アムステルダムで自動運転バスの初のテスト走行を行った。
今回実現したテスト走行では、自動運転システム「シティーパイロット」を搭載したバスが、アムステルダム市内を20km走行。これは欧州最長のバス高速輸送システム(BRT)の一部区間で、センチメートル単位の厳密さで停留所や信号に停車できるか、トンネルを通過できるか、障害物に対してブレーキをかけられるかなどがテストされた。ダイムラーはすでに2年前、自動運転大型車のモデルを発表していたが、これまで欧州連合(EU)の法律で運転手がハンドルを握らない走行が禁止されていた。
自動運転システムは機能的で燃費の節約になり、人間よりも早く不測の事態に反応することができ、さらに停車時の対応が細やかであるとされている。バスは遠距離および近距離レーダー、10台のカメラと全地球測位システム(GPS)を搭載、最高時速70kmまで出すことができる。自動運転ではあるが、運転手が必ず同乗してモニターをチェックする役割を果たす。
ダイムラーは同プロジェクトに対して2020年までに2億ユーロ(約229億円)を投資するとしており、公共交通機関での自動運転バス実用化に意欲を見せている。
※1ユーロ=114.6円で換算(26日時点)
画像提供:DAIMLER AG