産業革新機構、人工知能ベンチャーへ5億円出資
産業革新機構は25日、人工知能(AI)によるデータ解析ベンチャー企業アベジャ(ABEJA)へ5億円を出資すると発表した。
ABEJAは2012年9月に創業し、先端AI技術「ディープラーニング」を活用したサービスを開発しており、2015年10月から小売・流通業界に対し、店舗内に設置したセンサーやカメラから取得する映像等のデータを解析するサービスを提供している。
映像データなどを解析することで、実際の来店者数や性別・年齢の判別、来店者の店内行動や滞在時間を可視化することができる。これにより店舗のレイアウトや品揃えの最適化、接客人員の最適配置など、データをもとにした的確な改善ができるようになる。加えて天気予報や在庫情報、ソーシャルメディア情報などのデータを投入することで、来店予測や売上予測、販売施策の提案まで行うことができる。
産業革新機構は同社に社外取締役を派遣し、ファイナンスや戦略の支援および、他業界へのアプローチの支援などを行う。
なお今回、スタートアップ企業に特化したファンド、アーキタイプベンチャーズも同時に出資しており、AIを活用したベンチャーへの投資が過熱してきている。
(写真はイメージ)