長崎県が教会群の動画を公開 60人のシスターが「長崎ハーモニー」を合唱
長崎県と長崎県観光連盟が県のPR動画「Nagasaki Harmony2(長崎ハーモニー2)」を制作し、7月29日に同県の観光ポータルサイト「ながさき旅ネット」内の特設ページに公開した。
7月25日に行われた国の文化審議会において、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が今年度の国内推薦候補として選定された。来年2月までに推薦書をユネスコへ提出し、現地調査を経て、2018年夏に開催される第42回世界遺産委員会で審議される予定。
同県の今回のPR動画制作は、教会や関連遺産に加えて、その背景にある「人々が受け継いできた、信じることの物語」を歌にのせて、世界の人々に伝えることを目的としている。
約10分の動画は、教会のシスターによるパッヘルベルのカノンにあわせたハミングで始まり、長崎の教会群とそれを支える地元の人々や子供たちが出演し、オリジナル歌詞「長崎ハーモニー」の合唱と続く。長崎県は、豊臣秀吉の禁教令によりキリスト教徒らが約250年に及ぶ弾圧を受けており、大規模なキリスト教徒殉教地の一つとして知られている。なお、最後に登場する「浦上天主堂」は1945年8月9日の原爆投下時に被害を受けた中心地で、動画の締めくくり部分には平和を願うメッセージが入っている。
(動画メッセージより抜粋)
「人はいつか、わかりあえる。
国や、文化や、宗教のちがいを超えて。
平和を願う、心はひとつ。」
Nagasaki Harmony2動画
http://www.nagasaki-tabinet.com/nagasakiharmony/2/
(写真はイメージ)