トヨタAI研究所とミシガン大が連携 高齢者支援ロボ開発へ
トヨタ自動車は、1月に米国で設立した人工知能研究所「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」とミシガン大学が連携し、自動車を対象にした研究を超えて、高齢者などの支援系ロボットを含めた人工知能関連の研究を進めると11日に発表した。
自動車の安全性向上に向けた研究や自動運転技術にとどまらず、生活支援系ロボットの研究などを共同で行うため、今後4年間で2200万ドル(約22億2000万円)を投じる。
同研究所のギル・プラットCEOは「より安全・安心で効率的な移動手段を消費者に提供するため、ミシガン大学と連携し新たな知能化技術の開発に取り組んでいきたい」とし、「モビリティ技術を活用し、高齢者や特別な助けが必要な方々を室内でサポートする技術にも注力していく」とした。
ミシガン大学研究部門のバイス・プレジデントであるジャック・フー教授は「ミシガン大学では、ヒトやモノの移動をより安全で効率的なものにするために産学官連携を進めてきた。トヨタとの連携拡大はその目標達成に向けた取り組みを加速させるだろう」と述べた。
同社とミシガン大学はもともと協力関係にあり、北米トヨタの技術開発拠点において安全技術の研究などを行っていた。また、ミシガン大学内にある自動運転車などの走行実験施設「エムシティ(Mcity)」運営を設立時から支援してきた経緯がある。
※1ドル=101円で換算(12日時点)
(写真はイメージ)