「国民の休日」って何? 今年の9月に4連休

 5月の連休が終わって寂しい思いをしている人も多いと思いますが、うれしいお知らせがあります。今年の9月は20日・日曜日、21日・敬老の日、22日・国民の休日、23日・秋分の日の4連休となります。4連休とは非常にうれしいですが、ちょっと聞きなれない「国民の休日」とは一体、何なのでしょうか。
 国民の祝日は、「国民の祝日に関する法律」、通称祝日法で決めています。第1条では元日、成人の日など現在15日、2016年からは山の日が加わって16日になる「国民の祝日」を定めています。第3条第2項は振替休日の規定です。さらに第3条第3項で決めている休日があります。前日と翌日の両方を「国民の祝日」に挟まれた平日が休日となるというものです。これが「国民の休日」と通称で呼ばれている休日です。敬老の日は「9月の第3月曜日」であるため9月15日から21日の間で移動しますし、秋分の日は「秋分日」が9月22日か23日のいずれかで移動します。このことにより数年に一度、不定期に「国民の休日」が現れるわけです。
 元々は5月3日の憲法記念日と5月5日のこどもの日に挟まれた5月4日を休日にするために1985年の法改正で生まれたものでしたが、2007年から5月4日がみどりの日の祝日になったためにその目的は終えました。その後、敬老の日などの祝日が固定日でなく第何週の月曜日という方式になったために、この「国民の休日」が復活するようになりました。
 今年のように9月に「国民の休日」があるのは2009年以来二度目。今回の次は2026年になる見込みです。滅多にない長いお休みですので、計画的に使いたいですね。