復興中の熊本城公開 400年以上前から残る”宇土櫓”はほぼ無傷
熊本地震の象徴であり、復興のシンボルでもある熊本城を13日に訪れた。
地震直後は立入禁止となっていたが、13日現在は危険な箇所を除いて復旧の様子を見ることができるよう一般にも公開されている。ちょうどお盆休み期間ということもあり、多くの観光客が訪れていたが、その中には被害を受けた故郷のシンボル・熊本城を一目見ようと足を運んだ帰省中の人たちもいた。
完全に崩落した北十八間櫓や崩れた石垣を前にすると、あの地震の大きさ、威力の凄まじさを目の当たりにする。そんな中、400年以上前から現存し、国の重要文化財に指定されている「宇土櫓」がほぼ無傷であることに、強く驚かされた。壁や屋根などの一部が破損したものの、その堂々たる姿は、これまでもさまざまな困難に耐えてきた”歴史の証人”たる強さを感じさせた。
熊本市民から「奇跡の一本石垣」とも呼ばれている、飯田丸五階櫓(現在は工事中)を支える石垣も見ることができたのだが、”傷だらけの熊本城”は、その姿を通して、訪れる人々に力を与え続けていた。
熊本城全景(右に天守閣や本丸御殿、左に工事中の飯田丸五階櫓が見える)