ドイツの大学生 3人に1人が公務員希望
ドイツの大学生の3人に1人が、卒業後の進路として公務員になることを希望しており、2年前に比べて、この傾向が強まっていることが明らかになった。8月28日付のフランクフルターアルゲマイネ・オンライン版が伝えた。
企業コンサルティング会社のEYが、国内27都市で3500人の大学生を対象に調査した結果、最も多かった希望進路は「公務員」で、全体の3分の1に当たる32%の学生が、卒業後は「公的機関で働きたい」と表明している。この数字は2年前の調査に比べて2ポイント上昇している。2番目に多かった就職希望先が、文化関連施設で23%。3番目は自動車メーカーで22%だった。
特に公務員志向は女性の方により強く、2年前よりも6ポイント増えて42%となっている。一方、男子学生のみでの希望就職先のトップは自動車メーカーで30%、公務員は2位で23%だった。
同調査を担当したEYのクリスティーナ・グローネルト氏は、今回の結果について「今日の大学生は『安定』を重んじる傾向が強くなっている」と分析。女性に公務員志向が強い理由として同氏は、女性が仕事選びの基準として「安定」に次いで「仕事と家庭の両立」を重んじていることを指摘。これに対し男性の場合、「安定」に次いで重んじる基準は「昇進のチャンス」だった。
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